2011年11月7日月曜日

明日、長野・岐阜・富山三県山岳遭難防止対策連絡会議が富山で開催。
今年の山岳遭難の状況報告、対策提案などが話し合われます。

これに合わせて国立登山研修所(立山駅の近く)で
一泊二日の救助技術研修会があります。
内容は
①吊り下げ救助 
②救助におけるセルフブレーキ下降器の使用方法
だそうです。
立山・剱岳方面遭難対策協議会の一員であるオイラも参加して
しっかり学びたいとおもいます。
今回のもうひとつの目的は隊員相互の親睦交流を深める事だそうで、
夜の交流会も盛り上がりそうだな~。

準備をしてたらヘルメットを小屋に忘れてきてしまったので、
地元のショップ、チロルで購入。ついでにCRAFTのベースも。



今シーズン、剣山荘でヘルメットをレンタルされる方増えました。
お客さんの安全意識も上がってると感じました。
山への畏怖、謙虚さが大事だと思います。
今年、頭から転倒された方がレンタルヘルメットのおかげで
怪我しなかったと聞いた時はやっててよかった!と思いました。

2011年11月6日日曜日

下山しました。

えらいしばらくぶりです。

ブログ8月から結構、投稿したんだけど、
通信状態が悪かったのか(Twitterは大丈夫だったけど)、
なんでかようわからんかったんやけど送れんかったんです。
すんません。

今年も無事、営業を終えることができました、
来ていただいたお客様、山岳警備隊はじめ山関係者の皆さま、
ありがとうございました。
2011年はほんとに天気がよくなかったなー。
雨とか台風とか雪とか。
いつもなら、8月悪かったら、9月良くなるとか、
どこかいい時あるものなのに、
はじめから終りまでよくなかった。
めずらしい年でした。

来年もがんばりますので、
またよろしくお願いいたします。

7月23日 私が剣山荘で働きはじめた時、一緒だった”くまちゃん”
十数年ぶりに息子さんつれて来てくれた。
なつかしかった、うれしかったよ、またきてね。


10月3日 雪景色


10月11日下山


今年がんばってくれた、じろう、あやのさん、ちひろちゃん、
しっしー、たっつん、ゆうちゃん、じゅんぺい、けいちゃん
ありがとう、またね。

2011年7月25日月曜日

チーム ケルン。

富山県警山岳警備隊では、夏山期間に、各山荘を回って安全登山を呼び掛ける広報活動を行っています。
チームケルンと称し、夕食後の一時にお客様に登山の注意点や、過去の事故例の話、質問にも答えてくれます。昨夜も隊員二名が来て話をしてくれて、お客様もたくさん質問して大いに盛り上がりました。事故発生時の迅速な救助は最も大事ですが、普段の安全登山に関する啓蒙活動も大切な事だと思います。
これからも大いにやってもらいたいと思います。
尚、開催は不定期ですのであしからず。

2011年7月20日水曜日

クロユリのコル

劔岳といえば、岩稜のイメージが強いと思いますが、剣山荘の周辺やクロユリのコルは実は高山植物の宝庫なんです。クロユリ、チングルマ、ハクサンイチゲ、イワカガミ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ハクサンフウロ、クルマユリ、ハクサンボウフウ、ヨツバシオガマ、ミヤマダイモンジソウ、タテヤマリンドウ、イワギキョウ、ツガザクラ、アオノツガザクラ、コバイケソウなどなど。
種類は豊富です。雪どけした後から咲く高山植物は7月下旬、まさに見頃になります。2年に一度花咲くコバイケソウは今年は当たり年になりそうです。
クロユリのコルは劔岳も、富山平野も、遠く能登半島も
見えて携帯もつながるので良い所です。夜には富山平野の夜景も桜木町のネオンも見えます。とてもきれいです。でも、見ると、下界に帰りたくなるのであまり見にきません。

2011年7月18日月曜日

クロユリ。

クロユリ咲いてます。連日、気温が高いせいか、色は少しとんでますね。なかなか完璧な色だしの物は見られません。でも、これだけの群落はなかなかないと思います。

海の日。

梅雨明けが早かったので、三連休は連日快晴続きでした。
たくさんの方に来ていただき、ありがとうございました。
17日はタテバイで1時間、ヨコバイで1時間、渋滞がありましたが、皆さんケガもなく、笑顔でいっぱいでした。
山はやはり、天気次第ですね。
この日の日の出は本当にきれいでした。

2011年7月12日火曜日

あまな。

雷鳥沢まで、あまな取りに行って来ました。茹でておひたしにして食べます。アスパラガスに似た味がします。お客さんにお出ししますので、お楽しみに。
雪が多かったせいか、今年はまだ早すぎました。しばらくして、また行こうと思います。
尚、国立公園内では植物の採取は禁じられています。山小屋関係者は特別に許可を頂いて取っています。

2011年7月10日日曜日

劔岳山頂なう。

地球上で最も好きな場所の一つ、劔岳山頂に今年もやって来ました。今年、一発目です。梅雨開け最初の日を狙って来ました。前剱まではお天気良かったけど、山頂着いた途端、ガスって来ました。残念。
でも、小屋のスタッフみんなで、ワイワイ登れて楽しかったです。
やはり、この時期は浮き石が多いので、注意が必要です。帰りは平蔵谷を下る予定です。

トラバースルート完成。

剱御前小屋から剣山荘へ向かう、剱御前山の中腹をトラバースするルートの雪渓をカットする作業が終了して、道が開通しました。今年は雪が多くて、大変でしたが、村井さん、淳平、二郎、しし、皆のがんばりで予定よりはやく、仕上がりました。このコースは、剱を正面に見ながら、次々とあらわれる雪渓とお花畑をトラバースするルートです。剱の眺め良しです。
夏に
雪渓の上をわたる涼風を感じながら、アイゼンをきゅきゅっと鳴らして進むのも、北アルプスならではの醍醐味だと思います。
斜度があるので、雪がにがての方は、剱沢のキャンプ場経由でお越しくださいませ。こちらも絶景です。
剱周辺の登山道の整備も山荘の準備も整いました、どうやら、梅雨も開けたようです。今日から一週間は最高の天気になるでしょう。いよいよ夏山本番です。

2011年7月6日水曜日

おやじとおかみ入山。

本日、剣山荘のおやじとおかみがヘリコプターで入山しました。おやじは今年72歳、おかみは68歳です。
二人は山小屋生活45年です。この界わいで、山に入っている現役では最長老になってしまいました。口うるさいと感じる事もありますが、やっぱりいろんな経験をしてきているので、学ぶところは多いです。雨が降って小屋に停滞、雨宿りするお客さんが多い時は、おやじが山の話あれこれと題して講演をしてます。けっこう面白いですよ。
  今年も、二人ともはりきっています。 

2011年7月5日火曜日

入山しました。

6月20日に入山して、二週間、ようやく山荘の準備も整いました。
なんせ、今年は天候がずっと悪くて、6月22日に予定していたヘリコプターの物資輸送がようやく7月2日に届きました。10日遅れたのは最長記録です。少ししか食料を持って上がらなかったので、山荘に在るもので工夫して食いつなぎました。村井コック長が南極料理人さながらに美味しいものを作ってくれて、ある意味楽しかったです。
3日から登山道の雪渓をカットして道を作る作業を開始しました。こちらも過去最長記録になりそうです。
元気をつけるため、今日はこの時期恒例のバーベキューパーティーです、一杯食べて、明日からもがんばります。

2011年6月7日火曜日

道具、なんかほしいな~なんか買おうかな。

映画「岳」ご覧になりました?
長澤まさみちゃん、小栗旬君がんばってましたね~。
よかったです。
立山でもロケなさったので、山関係者としては大ヒット喜ばしいことです。
まさみさんは立山ロケの時、某山荘の厨房でスタッフさんのために手料理をふるまうなど、
めっちゃいい子だそうです。
この映画で山岳コーディネイターとして登山指導や監修を行った大森義昭ガイドによると
小栗さんも男気があっていい男だそうです。

その大森ガイドから、なにやら小包が?
開けてみると”TERNUA”というブランドのウエアが。
ウエアを小屋に展示してほしいとのこと、
いつもお世話になってること、喜んで飾らしてもらいます。

スペインのアウトドアブランドだそうです。
パンツのデザイン良いね。
気になる方はICI石井スポーツさんにお問い合わせください。

最近のウエアは機能ではいろいろありますけど、そう大差はないように思います。
みな、よくできてると思います。あとはデザインとブランド力、訴求力の勝負でしょうか?
昨年はマムートがばーっと広がった感じがしましたが、今年はどんなのがひろがるか?
先日、某チェーン山ショップをのぞいたら、berghausが大プッシュでした。

2,3年前からお客さんのウエアもかなり洗練されておしゃれになってきました。
山ガールだけでなく、年配の方も、さらっとスマートに素敵な色を着こなしていらっしゃる方が増えてきました。山登りという楽しみを、ファッションの面からも楽しんで、とことん楽しむというのは、洗練されていて素敵だな~と思います。
ザックも昔はミレーが多かったけど、最近はオスプレー、カリマー、グレゴリーの人気があがってる感じですかね。山靴はLa sportiva、スカルパが通ぽいですかね~。
今年登る山に思いをはせ、毎年、少しづつ道具を新調するのは今の時期の楽しみであり、
山道具に”こる”のも山やる楽しみの一つですよね。
道具の準備はOKですか?もうすぐ夏山です。

2011年6月2日木曜日

たけのこ


5月の下旬は「竹の子ほり」してました。
そんな頃に採れるの?とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、
標高が高く雪深い芦峅寺は時期が遅いのです。
特に今年は4月に入っても残雪が残っているような状態だったので、
例年より遅れたように思います。
なんでも、県内の産地は今年はあまり採れてないと聞きます。
うちの竹やぶは良く採れる年と採れない年が1年交代にやってきます。
昨年はあまり採れなかったので、今年は期待してました。
今年はよく採れました!!よかったです。
山で煮物にしてお客さんにお出ししますので、おたのしみに!


山菜もそうですが、採って来るのは割と簡単だけど、
それを後で世話するのが大変なんですね。
たけのこの場合は皮をむいて、水煮して瓶詰めにして山にあげています。
親父さんとおかみさんとコック長村井さんががんばってやってくれました。

いつもなら、今頃から弥陀ヶ原へ山菜採りに行く頃ですが、
今年は雪が多かったので遅れそうです。早く行きたいな~。



うちの竹やぶは芦峅寺の家から5分で行けるので楽です。

2011年5月27日金曜日

春山総括

春山営業を終えて下山してきました。

今年の4月は寒気の影響で気温が低く、風が強く、吹雪いて誰も剱に登れない日ばかりでした。
そして、たまに南からの暖気でゆるむと大きななだれが発生してました。平蔵谷では上部から真砂まで続く大規模ななだれが発生し、しばらく人が入れない状態にもなりました。警備隊やガイドさんたちも驚いておられました。山荘近辺でも剱沢から剣山荘の間で剱御前の中腹から剱沢本渓を埋め尽くすように大きな雪崩が出たりしていました。こんなに大規模なデブリははじめてみました。
スーパー台風並の風がずっと吹いてまして、雨戸も閉めっぱなし、発電機も止めて、ずっと雪を溶かして水作ってました。風のおかげで、小屋の回りは雪がたまらず、除雪は楽でした。

この時期人気のバリエーションルート、源次郎尾根も例年よりかなり雪が多くて、
皆、途中で敗退して帰ってきてました。そんな中、テント場のお客さんが低体温で亡くなられたのは残念でした。
 
5月に入ると少しは天候もよくなり、多くの方でにぎわいました。お泊り頂いた方ありがとうございました。
最近は、ガイドさんと源次郎、八ッ峰を登る方と山スキーで長次郎や三の窓雪渓を滑りに行く
バックカントリースキーの方が多いです。スキーで剱沢~池の平~大窓~馬場島のコースも人気がありますし、剱頂上直下の大脱走ルンゼに行く冒険者もいますよ。

山に入って18年になりますが、いつも思うのは山って毎年同じってことがないこと、雪の積もり方や量、風の吹く年ない年。こんなに~ははじめてだー。と毎年言ってる気がします。

ゴールデンウイークの時期に吹雪きの日から五月晴れになった日の気持ち良さってありえんくらいの開放感なんですよね。山って天気次第だなーということをつくづく感じます。



残雪は剱は多いけど山荘の周りは例年より少ないです。いつもは、はい松こんなに出てることないのにね。

2011年4月1日金曜日

春山には予約と登山届が必要です。

4月に入り、いよいよ春山シーズンが近づいてきました。
立山黒部アルペンルートは4月10日部分開通、4月16日全線開通予定です。
剣山荘をご利用予定の方は必ず電話予約をお願いいたします。

春山積雪期の剱岳、立山室堂は厳冬期に近い気象条件にあり、
雪崩や天候の急変による遭難事故の危険があります。
利用にあたっては、冬山に対する知識と技術が必要であることに留意してください。
また、雷鳥が繁殖期に向けて、ナワバリを形成しはじめるとともに、
雪の下では高山植物が春の訪れを待ちながら生育しています。
訪れた皆様の安全と自然環境保全のため、積雪期利用ルールが決められました。
詳しくはアルペンルート室堂ターミナルの登山届提出窓口で、ルールや立ち入り禁止区域に関するパンフレットを受け取ってください。

基本的には、
1、登山届を必ず提出する。
2、立ち入り禁止区域に立ち入らない。
ということを守りましょう。
こちらは昨年の写真です。
積雪量が室堂では去年より1メートルほど多いらしいですが、
4月中は雪がまだ降るので、剱沢ではどうか、行ってみないとわかりません。
4月が暖かく、雨がすくないといいな。

この時期になると、「また山と雪かよ~。」という気持ちと「よし、今年もやったろ。」という思いがない交ぜになり、なかなか複雑な心境です。
あと少しのオフを楽しみま~す。

2011年3月10日木曜日

冬はつとめて。


3月9日、朝6時、芦峅寺に春の到来を告げる”山の神の祭り”が
芦峅寺の雄山神社でとりおこなわれました。
この祭りは、山の神様に山の安全、山で仕事する者の無事を祈願し、
山の恵みに感謝する祭りです。
古来より芦峅寺の山人はこの祭りが終わらないと
山に入って仕事をすることを許されませんでした。
ですから、山で生活する者にとってはとても重要な節目として大切に守られてきました。
この日も山で働く林業、建設、山小屋、芦峅寺の住民、40人ほどが集まりました。

早朝、気温マイナス5度、まだ薄暗い中、かがり火がたかれている。
樹齢500年の巨木に囲まれ、一面に新雪が降り積もり音がなにもしない静謐の境内に、
神職の朗々たる祝詞が静かに響きます。祝詞が体にしみてきて厳粛な気持ちになりました。


神主は私のいとこ、佐伯睦麿、夏は雄山神社峰本社にいます。(最近、女の子が生まれてパパになりました。おめでとう、むっちゃん!)

手相見で有名な島田某にも認められたパワースポット雄山神社はホントにおすすめです。

2011年3月7日月曜日

スキーすき~


私の生まれ育った芦峅寺は昔から多くのスキーレーサーを輩出するスキーのメッカです。
雪深い山里に生まれ育った者にとっては幼少の頃の娯楽といえばスキー。
学校から帰るといつも地元のスキー場へ直行、もっぱら、ゲレンデ以外の森の中を滑るエクストリーム系で遊んでいました。

わたしの好きなスキーの滑り方は2つあります。
1つはナイターでシンシンとふる雪の中クラウチングで直滑降!大学生時代はこればかり。
2つめはらいちょうバレースキー場のてっぺんから下までノンストップで降りることです。
高低差500Mをワールドカップの滑降の選手になったつもりで、は~は~いいながら一気に滑るのがいいんですよ。

レストラン五色はらいちょうバレースキー場の頂上近くにあるゲレンデ食堂、
従いまして、毎日通勤するにはゴンドラリフトに乗って行ってスキーで通っています。
つまり、一日1度はスキーをしています。
仕事で疲れた後でも、この1本のスキーは私にとって貴重な気分転換と体力維持、メタボ対策?に貢献しています。特に晴れてる日は立山連峰、富山平野、富山湾、能登半島まで見渡せる絶好のロケーションのスキー場ですから気分がリフレッシュできます。

このような事は山小屋の生活においてもありまして、
1日の仕事が終わり、忙しさにちょっぴりささくれだった心を癒してくれるのは、
月の光や満天の星空だったりするんですよ。
こんな時は、やっぱり山っていいよね、明日もがんばろ~と素直に思えます。
自然てすごいなとあらためて、気付き感謝したくなります。

夏も冬も良いところで生活させてもらってるなーと最近実感しています。

2011年2月20日日曜日

冬の仕事

冬はらいちょうバレースキー場で
レストラン五色 という食堂をやってます。

今日は天気も良く、
スキー滑るには絶好のコンディションでした。

明日も良さそうです。

ブログはじめました。


初めまして、
剱岳の剣山荘から
いろんな情報をお届けしたいと思います。
よろしく、お願い致します。